深山奥山だより

  

いよいよ平家物語も、源義経率いる鵯越の逆落としまできました。
平家方は、後白河法皇の密書が届いて源平の和議を提案してきたとのことで、喜んでいたところへ、突然裏山から奇襲をかけられ逃げ惑う平家方。
誰も戦など望んではいないのだと、切なく思う。
別の本に絵本平家物語があります。
日本画家絵本画家の安野光雅氏が描いた本です。
安野氏は、太平洋戦争でちょうど屋島の見えるところにいたとあります。
平家の武者が我がちに船に乗り込んで逃げる時、すでに船は定員オーバーでそれ以上乗れば船が傾いて転覆してしまう。そのために船に乗り込もうとする味方の腕を刀で切った。海のもくずとなったのはむしろ味方同士の戦いになったと！
戦艦大和の乗員を救い出す初霜の救助船でも同じようなことが起きていたと
安野氏は書いている。

(￣。￣;)